◆昨日、テレビ見ていたら、公務員の給与が高すぎる！ってな特番をやっていて、「地方公務員の平均給与は７００万円以上」と。ウソだろ。そんな高いはずがないじゃんと思って調べると、どうも本当らしい。民間サラリーマンの平均は４００万円強。まあ、そんなもんだと思う。大企業だとやっぱ７００万くらいかな。
で、我ら零細・自営・中小企業の場合、平均は３００万円台ではないか。さらに、その社長（中小以下・自営業含む）の実態は、３００万円を切ると思う。企業の７割が赤字だし、会社は10年で７～８割は消える現実を考えると、例えば社長年俸が1000万円！でも、それは見栄が多く、会社は赤字借金体質で、差し引き年俸は３００万円以下、または、会社によっては給与どころかマイナス年俸・・・創業期や苦況の会社の場合、経営者は実質、給与なんか取れない。私も何回もあったし、知り合いの社長でもよく聞く。
◆いやしかし、公務員がそんなに給与がイイとは知らなかった。全く知らなかった。就職人気職業で常に公務員がベスト３以内なのは、そういうことか。番組では公務員の給与実態のトンデモナイ手当とか施設が暴露されていたが、そのほとんどが税金だ。かつ、役所の赤字は200兆円とか言ってたが・・・大半の公務員は給与に見合う働きをしていると信じたいが・・民間なら瞬時に破産。経営ではないからな。
ま、どうでもいい。目くじら立てて改革せよ！なんて暇ないし、興味もない。住む世界、生きる世界、交際の世界が違うだけ。今までも、今後も積極的につき合う気もない。が、ゼネコン系とか公共事業目当ての民間さんは役所が大事か。仕事取るのラクのだろう。ある意味で。値引き要請もない？談合や賄賂で。
コンサルでもそうだね。役所専門・・・診断士とか自治体研修セミナーの受注・・・大学も含め・・そういうことか。ま、世界が違う。オレは正反対の世界で生きるしかないし、そっちの方が面白い。が、創業・小企業系の仕事は待ってます！
◆公務員＋安定大企業の世界＝マズローの①②③④は安泰だ。実質、クビもない。資本主義社会で苦しむ経済的な不安がない。⑤の自己実現・・・仕事では無理だろう。合う人も多いカモだが・・趣味やなんやでやってくれ。
そうかあ。ある意味で社会の主流を占める、特に全国の地方で主流？の公務員と超安定の大企業・・・その世界は明確に学歴主義だ。出身大学差も歴然とある。リーダー？の世界がそうだから、親も家庭も社会もマスコミも、それに影響されやすい多くの一般大衆も、そうなるのか。
◆働く人は約6000万人。経営者・自営業は約600万人。いわゆる「社長」は１割。うち、99％は社員99名以下の社長で、一番多い９人未満が82％。さらに、これは統計が？だが、５名以下～１人の「社長」、特に人員１～3名が実は一番多いだろう＝若い頃は１人、結婚して夫婦経営の２名。
零細になればなるほど給与も低く、人生も波瀾万丈というか、落ちこぼれ。これをハッキリした統計は、惨めで哀れで出せないし、アンケートにも答えないだろう。この感覚に近いのが、フリーターや派遣社員の平均給与か。確か平均年収は200万円を切るはず。それでも手取りだから、赤字で借金のバタビン社長よりはマシかもね。
◆で、一番苦しいのは、苦しんでる零細企業の社長だろう。勿論、零細や１人でも、個人年収が1000万円以上の人はいる。が、割合は低い。かなり低いはず。実質、１割もいないだろう。平均すれば。
公務員になれば経済的不安は100％ない。夕張市のような破綻はあるかもだが、まあ、極めて例外だろう。自営・自由業・起業家のように、仕事で自己実現はかなり難しいだろうが、マズローの①生存・安全②衣食住③集団への帰属・安定・・・は保証されているようなものだ。
◆が、独立自営は、①②③は自ら築かねばならない。保証は何もない。④の皆からの認知、⑤の自己実現も、並大抵のことではない。起業・創業社長というのは、公務員や大企業の世界から見ると正反対＝信じられない世界・人種だろう。が、自ら望む望まぬに関わらず、そこで生きて行くしかない人は社会人の１割・600万人。
さらに、本やセミナーに金払ってまで勉学する人は、その１％程度だと思う。即ち、私の客層は、わずか６万人。起業・小企業向けの本が売れないはずだ。あまりに小さな市場。ほんと、こうして分析すると、小企業向けの本の99､9％が5000部以下しか売れないのは仕方ない。
◆一方、サラリーマン向けのビジネス書や、人生とか心とか占いとか教育とか文学とか趣味とか遊びとかの本は、対象者が6000万人もいる。勿論、著者側も山ほどいるので競争は激しい。どっちもどっちだが、一段、上？を目指す著者は、パイの大きな一般大衆を目指して当然。ま、人は人。自分は自分。今さら公務員的な仕事に就く気は100％ないし、この性格でなれるはずがない。
◆が、学校卒業時、それなりの知識があれば、公務員を目指していたかもね。24歳でヤマハ発動機を辞めたとき、最初は公務員への転職を考えた。民間の競争社会にはオレは向かないと思い、警察官・刑事になろうと思った。少林寺もやっていたし、松田優作が好きだったので。
が、リクルート人材センターで「公務員試験までのとりあえずのバイト」を始めたところ、「同じ営業職でも全然違う。これはオレに向いている」と思い、公務員なんかクダランさと「警察官試験事例集」は１ページも読まず、法人向け新規開拓営業にのめり込んだ。
◆が、その２社目も３年持たずにクビ。３社目も４社目も３年持たず、再度、公務員受験を考えたこともあったが、その時に調べた時には年齢制限を越えていて、履歴書も１枚に収まりきらず、オレは仕方なく中小零細の世界へ行くしかなかった。起業後もうまく行かないことばかりで、オレは何でこんなに道を外れてしまったのか。本当に堕落したと、何度も悔やんだ。
大学時代に戻れるなら戻りたい。もう一度、人生をやり直したいと、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「トータルリコール」を観る度に思った。それはつい、５年前までのことだ。
◆今、昔のオレと同じく、新卒、転職、起業で悩んでいる人は多いだろう。それはいつの時代も一定の割合でいる。が、仕事の悩みはなかなか人に相談できない。前向きで建設的な悩みならいいが、今の自分がダメだという相談はしにくい。サラリーマンの場合、同じ会社の人は特にそうだ。自分が仕事できないことがバレたら大変だ。かと言って、同級生とかは世界が違うことが多く、単に酒飲んでの憂さ晴らし程度。
自営業・経営者も、これがまた意外に異業種の人脈がない。本や雑誌も読まないし、その大半はレベルも低く、合わない、役立たないことが多いはず。読書も量をこなさないと選択眼が身に着かない。出版社や著者も、基本はベストセラー狙いで、だから客層を大衆に広げがちで、結果、内容が薄くなる。
◆で、経済的・精神的に追い込まれ、段々とまともな思考能力がなくなり、ウツになり、「一瞬で変わるＯＯ」とか「奇跡」や「運」や占いや宗教や洗脳やる気系にハマル。仕事や人間関係での悩みで経済的な不安はない公務員や大企業系サラリーマンならその手の誤魔化しでいいが、自営業・小起業家はそうはいかない。
★主観だけの「思えば叶う」ではなく、「主観」「客観」「競観」に基づいて、前向きに足を知った実現可能性のある「夢」を「弱者の戦略 」で書き出し、やはり継続のためには、さらに「感謝」の生活修行で人間性も高めねばならない。
こんな苦しくて楽しい自己実現の修行は、アホな独立自営業しか経験できない。するしかない。やるしかない。
★オレは今後も、ダメな人生を「小さな会社★天職起業で逆転目指す人」の応援団 であり続ける。これしかない。他にオレが役立つことはない。
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